熱中症予防まとめ [熱中症]

■常日頃からのコンディショニングチェック


①練習前後の体重チェック 
練習中にどの程度の水分が発汗によって失われたのかを知るために行う。
練習の前と後に体重を測り、表にしておく。翌日の練習前の体重測定時に、少なくとも減った分の80%は回復しているようにする。回復していなければ、水分補給が足らない、食事がしっかりとれていない、睡眠不足であったなどの理由を考え、改善する。

(例 練習前60.0㎏、練習後57.0㎏、翌日の練習前に59.4㎏以上)

また、この表を作ることで水分補給が適切であったかどうかがわかる。
運動前後の体重減少が2%以内に収まるよう、水分補給を行うことを目標とする。

(例 練習前60.0㎏、減っていい量1.2㎏、練習後58.8㎏以上)

人は体重の3%以上の水分が失われると体温調節機能に影響が生じ、運動能力は30%低下するといわれている。
さらに体重の5%以上の水分が失われると死の危険を伴う。


②怪我や体調の把握
故障者や体調不良者が運動を行うと健康な時よりも体にストレスがかかり、体力的にも精神的にも疲れやすくなるため気をつけてみるようにする。
また、下痢がある場合は脱水症状を引き起こし、水分の吸収も悪いので特に注意する。

※注意すべき症状:発熱,疲労,腹痛,下痢,二日酔い,貧血,循環器疾患など


③適切な睡眠
疲労の蓄積による体力の消耗、集中力の低下により適切な判断ができなくなるなどの障害を生む。



■こまめな水分補給
感覚に頼らず、10~15分おきに200ml程度の水分を摂る。
強制的に水分を摂らせる時間を設定し、それ以外でも自由に給水できるよう、ボトルを選手の手が届く位置に置く等工夫する。

また、練習中は真水ではなく吸収スピードの良いスポーツ飲料水を摂るようにする。



■環境条件を考慮した運動を設定する
気温が高い日、湿度が高い日などはその環境に合わせて運動の量や内容を設定する。
暑い時期はなるべく涼しい時間帯に活動したり、休憩をこまめに入れるなどの工夫もする。

また熱中症になりやすい気象・環境・活動条件など は以下のとおり。
○ 前日までに比べ、急に気温が上がった場合
○ 梅雨明けをしたばかりの時
○ 気温はそれほどでなくとも、湿度が高い場合
  (例: 気温20℃、湿度80%)
○ 活動場所が、アスファルトなどの人工面で覆われているところや
  草が生えていない裸地、砂の上などの場合
○ 普段の活動場所とは異なった場所での場合
  (涼しいところから暑いところへなど)
○ 休み明け、練習の初日
○ 練習が連日続いた時の最終日前後



■徐々に暑さになれる
熱中症は、7月下旬から8月上旬の梅雨明け直後に特に多く、また、夏季以外でも急に暑くなったときなどにも起こりやすい。
これは、体が暑熱環境や、体の発熱に馴れていないためで、急に暑くなったときなと゛は運動を軽くおさえ、体を暑さに少しずつ馴らしていく(馴化)必要がある。


■服装に注意する
速乾・吸湿・通気性に優れ、熱を外に逃がしてくれる機能を持った素材のものを選ぶ。
色は白系統の熱を吸収しない色が良い。
日差しが強い時は帽子を被る。
裸は絶対にダメ。



■個人の条件を考慮する
怪我や体調不良以外にも肥満、体力がない(特に新入生)、暑さに弱い、熱中症になったことがある、性格的にまじめ・我慢強い・負けず嫌い・引っ込み思案な人などは熱中症になりやすいため注意する。
また、高血圧や心疾患、糖尿病などの疾患を持っている場合も熱中症の増悪因子である。



■体調が悪くなった場合はすぐにTRに伝える
■熱中症を知り、選手同士で注意しあう
初期症状で食い止め、重大事故につなげない。
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